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コロナ禍で、ニューヨーク市立図書館の分館216ケ所のうち、半数以上が閉鎖された。それに代わって、ボランティアが庭先などに設置する「ミニ図書館」が増えている。2015年には数ケ所に過ぎなかったが、現在130ケ所に上る。ウォール・ストリート・ジャーナルが20日、報じた。
クイーンズ区ロングアイランドシティにある図書館分館が昨年の冬閉鎖されると、フランク・ウーさん(35)は近くのコートスクエア公園にミニ図書館を設立した。住民が本を寄贈したり、借りたりしており、ボランティアが一日中忙しく対応している。ウーさんの本業はソフトウェアのセールスマン。「市に頼ってばかりいられない。何か役に立つことをしなければ」と、2ケ所目の開設を計画中だ。
クイーンズ区在住のマルガリータ・ソートさん夫妻は自宅の前庭に本が並んだキャビネットを置いた。粗大ゴミと間違えられたり、そっくり盗まれたりしたこともある。大型キャビネットに変えた途端にコロナが蔓延。貸出数が急増した。青年を対象とした非営利団体ヘルス・フォー・ユースを組織するヘザー・バッツさんは10人のボランティアを動員して公園や公共広場、地下鉄駅など65ケ所にミニ図書館を設置した。バッツさんは「本の詰まった箱ではない。無限の可能性への入り口だ」と強い思い入れを語る。

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